晴れ晴れ句会(引越し先)Haiku on Sunnyday

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晴れ晴れ句会 第二十一回 平成二十一年九月二十六日(土) 於東京・根津「晴れ晴れ家」(22回)

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参加八名+欠席投句四名

 

*五点
ほろ酔ひのおとんとおかん月の道 石川鐵男◎智子、正則共鳴

 

*四点
草の花夕陽の抜けてくるところ 池田ブランコ◎貴光共鳴
諦めて諦めて飛ぶ秋の蝶
 鴻池貴光◎ブランコ共鳴

 

*三点
紫蘇は実に猫は伸びたりちぢんだり 池田ブランコ
男しゃくの「肉じゃが」ほっこりアフ、アフフ 喜連川
祭あと独り御酒所の泣き上戸 中村正則

 

*二点
ちろろ聞く枕のちょいとした高さ
 池田ブランコ◎喜和共鳴
叱られて手の平まはす木の実独楽
 石川鐵男◎有芳共鳴
秋の山かさこそこそと進むなり
 今崎智子
空っぽの胸に落葉を詰め込んで
 今崎智子
住み込みの母子の秋の夏休み
 喜連川
満ちる月大事な言葉はテレパシー
 熊本有芳
秋の声流れ来るもの楽しみぬ
 高橋喜和◎きらら共鳴
杯干して埋まらぬ時間木の実雨
 高橋喜和
独身男ゴーヤのわたを深く掘る
 成原慧
鳶頭木遣りに塔せて秋天に逝く
 柳原尚彦◎鐵男共鳴

 

*一点
帰り道今日の自分に悩む秋 安藤舞
指笛の鳴り渡り行く花野かな 石川鐵男
満月やゆつくり歩くハイヒール 石川鐵男
火を点ける指先見つめる夜長かな 今崎智子
アリジゴクすつぽり覆うまるい月 喜連川
栗のイガミミズの上に落ちにけり 喜連川
落ち葉舞う手紙の返事はまだ来ない 成原慧
雨の月無理矢理笑う孤独かな 熊本有芳
赤ワイン絹のように秋を飲む 鴻池貴光
くねらせて思はせぶりな案山子かな 高橋喜和
草の穂をつけあふ遊び恋はじめ 高橋喜和
バスを待つ秋の七草諳んじつ 中村正則
腹痛む夜長のトイレ灯一つ 成原慧
秋の夜のスーパー帰りに逆ナンパ 成原慧