晴れ晴れ句会 第一回 平成十九年十二月八日(土)十三時 於東京・根津「晴れ晴れ家」 参加八名
◎=共鳴 ○=並選
四点句
スピーカー雑音まじり冬の雨 石川鐡男
◎佐藤 ○橋本 ○みー
蒼月下冬田の素肌染めにけり 田代尚志
◎みー ○柳原 ○上野
雪降らぬ時代消えゆく季語ひとつ みー
◎橋本 ○田代 ○上野
冬の朝夢にまどろみ喜寿越ゆる 柳原尚彦
◎田代 ○佐原 ○上野
三点句
北風に震える歯茎十六ビート 上野
◎佐原 ○石川
空仰ぎ月震えたる神送り 田代
○柳原 ○佐藤 ○みー
二点句
ガンに勝ちめぐる寒さのありがたみ 佐原
◎柳原
言葉足りない日熱燗を友として 橋本
◎石川
立ちつくす木枯らし並みのこづかいに みー
◎上野
通勤路眩しい景色冬の糧 上野
○田代 ○みー
差す前に鍵のふうわり白くなり 橋本
○石川 ○みー
冬に入る花屋八百屋の多き町 石川
○橋本 ○佐藤
弁天のすすきも我も枯れにけり 柳原
○橋本 ○田代
七時半包む温もり八時半 上野
○石川 ○佐原
一点句
マスターと云はれ二ヵ月年の暮 石川
○佐原
母の日に映る姿や冬の霧 柳原
○佐藤
冬月や同じ顔ぶれゐる店へ 石川
○橋本
目を外す赤い長靴12月 佐藤健二
○石川
クリスマス酔ひどれ男タップ踏む 石川
○上野
シクラメン見とれ負けじと一張羅 みー
○佐藤
冬木立己が中のみ桜咲く 田代
○みー
冬雲雀舞いし先には夢日立 田代
○柳原
鱈を入れ湯気の向こうに笑顔かな 佐原
○柳原
冬衣重ねておもくもうダウン 佐藤
○佐原