晴れ晴れ句会 第三回 平成二十年二月二十三日(土)十四時時三十分 於東京・根津「晴れ晴れ家」参加八名
(アーカイブデータより)
◎=共鳴 ○=並選
5点句
薄氷踏んで楽しはいつのこと じゃがいも
◎佐藤 ○上野 ○橋本 ○みー
4点句
見あぐればホリゾントの街春の雪 中村正則
◎橋本 ○石川 ○佐藤
3点句
ぼたん雪にぎりしめてる受験票 橋本茂則
○石川 ○中村 ○上野
2点句
春の付く読みに見たが窓閉める じゃがいも
◎みー
ミモザ揺れ思う季節はなつかしき みー
○中村 ○佐藤
パンジーやいつも笑顔の二時のひと 石川鐡男
◎上野
蒼天と霜天の月競いおり 橋本
◎じゃがいも
この雪や六大陸を渡り来て 橋本
○みー ○田代
膝の上影のみ残し猫想い 田代尚志
○じゃがいも ○中村
雪どけに眩しき新芽焼き付いて ミー
◎田代
厚着して感じる春の気配かな みー
◎じゃがいも
終電の静けさ突いて春が来る 佐藤健二
◎石川
1点句
週一の客は馴染みの花菜漬 石川
○佐藤
昼休み光に導かれ白木屋へ 上野
○石川
如月の満月沖天に在り呵々 中村
○橋本
朧月流れし闇に風踊る 田代
○上野
麗かは言葉まぶしき我いつか じゃがいも
○田代
花すみれ怒りの後のティータイム 石川
○中村
礼節をバレンタインに確かめる 佐藤
○じゃがいも
起き抜けの放屁一発風光る 中村
○上野
静けさに積もる温もりぼたん雪 田代
○みー
春寒し押へ微かに弾くピアノ 石川
○中村
去年今年冬の寒さの背比べ 橋本
○みー
十五日王の甘さに魅せられて 上野
○田代
淡雪や揺れて悲しき縄のれん 中村
○佐藤
木漏れ日に薄水はみて天ひとつ 田代
○みー
コート持つ春の重さか温暖化 佐藤
○石川
通勤路秘すれば花のマスクかな 佐藤
○橋本
朧月しばし佇む無縁坂 中村
○橋本